You're my sweetest!

異常なくらいアイドルというか芸能界で生きる人が好き

悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46

悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46を見てきました。

彼女たちの影の部分やAKB公式ライバルという存在への葛藤といったものが

乃木坂46をより深みのあるものにしているのではないかと思いました。

乃木坂を好きになったばかりの私には知らないことばかりで、

乃木坂の歴史を振り返るという意味でもすごくおもしろかったです。

印象にのこった二人(白石麻衣松村沙友理)と乃木坂全体についての感想を書きます。

 

白石麻衣

まいやんは、ずば抜けた美貌、活躍の幅の広さ、的確で落ち着いたコメントというアイドルには欠かせないものをすべて持っています。

他のメンバーに比べても、比較的明るいしなんとなく自信があるように見えます。

でも、どことなく影があるのはなんでだろうなと思っていました。

 

中学の時、テニス部の子たちに言葉でいろいろと言われて、不登校になってしまったというエピソード。

まいやんは「言葉」という部分を強調していました。

なにかされたというわけじゃなくて、口で言われただけということを強調したかったのでしょうか。

「昔の自分は大っ嫌い。自分を変えたい」とも話していました。

 

それで納得がいきました。

絶対自分を変えるという決心の強さが私にはまいやんの自信に見えていたのだと。

言葉で傷ついたまいやんが、今は歌という「言葉」で皆に影響を与える仕事をしている。

だからこそ、まいやんは歌っている時が一番輝いているように思えます。

 

松村沙友理

16人のプリンシパル

関係者向け発表会の舞台裏の様子。

まいやんが見所として紹介していた場面。

さゆりんと生駒ちゃんが泣きながら話すのをまいやんとななみんが見守るシーンです。

「私は何もできないし、今までいろんなところで仕事をしてきたのにその人たちからも選んでもらえない、私は認められていないんだ」と泣きながら語るさゆりん。

それに対して生駒ちゃんは「そんなことない、そんな悲しいこと言わないで」

さゆりん「私はみんなと違って大学に入るために勉強してて、あのまま勉強していれば志望校に行けたのに乃木坂としてやってきたのに認めてもらえていない」

 

このシーン、一番泣いてしまいました。

さゆりんが浪人していたとき、私はちょうど受験生だったということもあるかもしれません。

得意だった勉強(おそらく)を捨てて乃木坂をやっているのに結果が出せないもどかしさが伝わってきました。

生駒ちゃんは生駒ちゃんで、センターであるにも関わらず選ばれないということで傷ついていた。

二人の会話は全くかみ合っていません。

自分の中で不安や不満が爆発して、本来は関係のない相手にぶつけているからだと思います。

生駒ちゃんの涙を拭いて「二人とも落ち着こう」というまいやん、

着替えの途中だったのをそのままにして黙るななみん。

この二人の存在感はとても大きかったです。

 

スキャンダル

もちろん恋愛禁止となっているのだから、男の人と2ショットで撮られるようなことは、それがどんな関係だろうと避けるべきなのでしょう。

でも、私はさゆりんを真っ向から攻める気にはなれません。

そもそもアイドルの恋愛禁止はおかしいと思っているからかもしれないけれど。

 

なあちゃんは、スキャンダルについて「怒り?怒ってましたよ、むしろあのとき怒ってない人なんていなかったと思う」と言いながら、

カメラから遠ざかり部屋の隅へ行きます。

ななみんは、相手の男性を責めます。

発覚後の番組収録中を映す場面では、うつろな目をしたさゆりんと、それを避けるように違うメンバーたちで盛り上がっている様子がありました。

このときは本当に痛々しくてとてもかわいそうでした。

そして生駒ちゃんは「白だったものが灰色になった。黒を取り除くのは難しいけれど、それをまっつんはしないといけない」というようなことを言います。

本当にその通りだと思います。

さゆりんは乃木坂には珍しい天真爛漫キャラで、欠かせない存在です。

この危機を乗り越えて、さらに結束を固めて、乃木坂にはもっと成長してほしいです。

それのきっかけになるのはさゆりんなわけで、ここで辞めないでふんばったのだから、きっとできると思います。

本当、さゆりんにはくじけないでやり抜いてほしいです。

 

乃木坂は秘密の花園

前から感じていたことですが、この映画を見てさらにこう思うようになりました。

あと、今回思ったのは乃木坂は女子校の縮図だということ。

格差があるし、あこがれの先輩がいて、かわいがる後輩がいるし、衝突もある。

それを観客に見せていくのが乃木坂のスタイル。

観客は女子校のぞき見しているような気分を味わう。

 

この映画で、彼女たちが踊っている場面を含めて流れた曲は、

ぐるぐるカーテン』と『君の名は希望』。

この二つが乃木坂を象徴する曲になっているということなのでしょう。

カーテンの中
太陽と
彼女と私
ぐるぐる巻かれた
プライバシー
内緒話するの
きっと
男の子たち
さりげなく
耳をそばだてて
どきどきしながら
聞いてるでしょう
ガールズトーク

ぐるぐるカーテン

秘密を共有する女子たちの行動をさりげなく見ている男子たち…

乃木坂ちゃんとファンの関係性をうまく表しているように思います。

 

君の名は希望は、透明人間と呼ばれてた僕が君と出会って生きる希望を見出すという歌詞。

乃木坂が希望となって誰かを救えたらというメッセージが込められているのだと思います。

 

そもそも私はアイドルには裏の面はあまり見せないでほしいし、

ましてや裏の面をあえてだそうとする秋元康のやり方は嫌いでした。

今も嫌いですが、それでも乃木坂には惹かれます。

その理由は自分でもよくわからないのだけれど、

乃木坂の世界入ってみたいという気持ちがあるからかもしれません。

昨日のブログで衛藤美彩ちゃんが「乃木坂は第二の青春」といってましたが、

私のその青春を味わいたいのかも。

なんだかよくわからないまとめになりました。

よくわかんなくても惹かれるうちは乃木坂ちゃんを応援していくと思います。