You're my sweetest!

異常なくらいアイドルというか芸能界で生きる人が好き

「表現の場」としてのジャニーズ

本日、SMAPの解散報道によって世間が揺れていますね。永遠不滅だと思っていたグループだって解散の危機に直面することはあると思い知らされながら、JOHNNYS' Worldを観劇してきました。

最初のジャニワからトニトニの年以外のものは毎年観てきました。テーマとしては毎回同じなのに、なぜか今日は観劇後に日頃からジャニーズに対して思っていることがぐるぐるとし始めたのでブログに書いてみようと思います。

JOHNNYS' World、ジャニーズの歴史を詰め込んだ、ジャニー喜多川氏によるエンタテイメントの集大成。「よくわからない」、「おじいちゃんが元気なうちにやりたいことをやらせた舞台」、などといった感想も見受けられます。実際、わたしも初年はそう思ってみていました。森光子さん追悼プログラムへの変更、全2幕の内容を1幕に無理矢理押し込む、森進一さんの出演…たしかに「やりたい放題だな」って思うことはたくさんあります。

でも、ジャニーさんが長い人生をかけて経験してきて、ショービジネスに関わってきた上で、伝えたいことというのが詰まっている舞台なんです。何年もかけて観るうちに感じたのは、エンタテイメントを提供する人間は、歴史や戦争、人間の綺麗な部分、汚い部分を理解した上でそれを観客に向けて表現しなければいけないということ。そして、観客はただそれを観るだけじゃなく、そこから彼らが伝えたかったことを感じ取らなければいけないということ。

このジャニーさんの集大成という舞台を若手にやらせていることにも意味があるのかなと思っています。集大成ならば、今までジャニーズの舞台を支えてきた堂本光一くんや滝沢秀明くんがやってもいい、というかそういう人たちのほうが適任なはず。なのに、若手にやらせるってことはそういった精神を受け継いでほしいということなのかなと。

勝手に思っただけなので、もしかしたらぜんぜん違うかもしれないけれど、とにかくわたしはこう思いました。

若いうちに、アイドルがそういった思いを伝えるための舞台を経験することはなかなかないと思うんです。ジャニーズは、コンサートだけじゃなくて舞台でのお仕事がある、その舞台はファンのために作られたものではあるけれど、それ以前に作り手の想いが込められたものである、そして10代のころから舞台で演技ができるところが他のアイドルとは違うところだと思います。

ジャニーズワールドはぱっと一回観ただけではよくわからない、ということは、演じている彼ら自身も最初からすんなりわかっていないと思います試行錯誤しながら、考えて考えて表現しているのがあの舞台なのではないでしょうか。

わたしはジャニーズが好きです。他のアイドルも好きだけれど、やっぱり一番はジャニーズだしジャニーズになりたいとすら思います。

それは彼らがデビュー間もない頃、もしくはデビューもしていない頃からこういった表現の場で経験を重ねて、「やらされている」彼らでは無くて、「自ら表現しようとしている」彼らへと変化していくのを感じられるからこそなのです。

そういった意味で、ころころとメンバーが変わる女性アイドルとは違って、長いスパンで活動する男性アイドルのほうが応援したくなります。それに、若手でもきちんとした箱できちんとした内容の舞台をやらせてもらえるジャニーズの環境は素晴らしいと思います。だからこそ、ただのアイドルでなくてドラマや映画、舞台の世界で申し分なく活躍できる人が生まれてくるのだと思います。つまり、ジャニーズは最高。

ジャニーさんが長年かけて築き上げてきたジャニーズというものが、彼がいなくなることによってどう変わってしまうのか不安です。状況はいろいろと変わるでしょうが、今の精神のまま続いていくことを願います。